深山幽谷
この「奥深く静かな山や谷。人があまり行かない奥深い自然」という意味を持つ四文字熟語を名に冠す「深山幽谷」先生の登場です。横溝正史さんの本にもこの同名の登場人物がいますね。
先生を作風を一言で表すと監禁です。隔絶された空間にて、物語が進むことが多いのです。館・孤島・檻・地下牢などが舞台なので、映像化する際は安上がりですw
先生の文体は独特のものがあり、台詞は格調高くノスタルジック。なんというか、京極夏彦さんに近い感じがします。
自動車評論家の徳大寺有恒さんは、ベンツをメルツェデス、ジャガーをジャグァと書きますが、深山幽谷先生も割れ目をクレヴァス、アナルもアヌスと書きます(笑)
その先生の独特美意識が、品格のある文章を生み出します。
小説の特徴は、女性があきらめて境遇を受け入れてる事ですね。抗うことなく全ての登場人物が、主人の定めたルールに従って行動します。それがまかり通る、絶対者となるような強権の人物がいるんですね。
そして責めは奴隷である事を自覚させるため、プライドを粉々にすべく羞恥責めにて虐め抜く。
今何をされているか、そしてどうなっているかを逐一告白させられます。イメージは北斗の拳でのあのシーン。ケンシロウにシンが七つの傷を付けていて、ユリアに「強制はせん、自分の意思で言うのだ!」とやるアレです。(分かるかな?)
実質強制なのに、自分の口であたかも選択したかのように言わせるのです。これって萌えますわ♪
最高傑作はやはりデビュー作の「悦虐 性奴・恩田牧子の手記」でしょう。1300円もしました…高い。その分ボリュームは凄いデス。この辺も京極夏彦に似てますね。もうあの分厚さは別次元!凶器にもなります(-_-;)
その後もかなりの作品が発刊されていますが、このデビュー作でリビドーを放出しきった感があり、悦虐以上のインパクトを感じません。
ミュージシャンもそうですが、言いたい事がなくなってしまうと曲が作れなくなります。作っても評価されず、前作を超える事ができなくて消えいく。
ssssはブランキージェットシティというバンドが大好きなのですが、それでも3枚目のアルバムまでです。ドロドロしたものを吐き出してしまうと、それ以降の言葉に情念がこもっていない。
サザンやミスチルなんか、ずっと一線で活躍する人たちって凄いです。
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同じ趣味の人が選んだ本なので、おっこんな本があるのかと新しい発見ができます♪
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